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【コンコード・ソナタ】ピアノソナタ第2番(アイヴス) [アイヴス]

さて、最近の音楽日記は、古典派~ロマン派と呼ばれる時代の作品の日記が多い。
ということで、ちょっと違った音楽を書こうと思う。
バロック音楽か?、現代音楽か?
うーん、最近、この日記は、現代的な響きの曲を書いていない。

ということで、近代(現代?)のピアノ音楽を書いてみよう。

その中でも今日は、叩くピアノ音楽ということを考えて見よう。
叩くピアノ音楽と言えば、なにを思いうかべるだろう?

うーん「トーン・クラスター」奏法だな・・・

「トーン・クラスター」という奏法を知っていますか?
現代の音楽では、普通の奏法だ。
ピアノでは、手のひらや、腕で、鍵盤をまとめて叩き、密集した音の塊を出す奏法ですね。
(オーケストラでは、少しずつずらした音を重ねて、密集した音の塊を出すのです。)
小さな子供がピアノを初めてさわると、だいたい「トーン・クラスター」奏法ですね(笑)

そうだ、今日は、この奏法が入っている曲を書こう。
シュトックハウゼンのピアノ曲も腕を使って叩きつける曲があるが、
(ポリーニの演奏が以前、テレビでやっていましたね。この人がやると、さまになる。)
これは、ちょっと現代的すぎるかもしれない。
(見たことも、聴いたこともないが、左足で、ピアノを叩く音楽もあるらしい・・・
  まるで、かかと落としか?)

さてさて、いろいろな曲を考えたが、
近代(現代?)のピアノ曲の中では、難解なわりに、結構録音も多い曲。
今日の音楽日記は、アメリカの作曲家アイヴスが作曲した
ピアノソナタ第2番。通称【コンコード・ソナタ】と呼ばれている曲である。
(でも一般的には、無名な曲かなあ)

いつものように、ちょっと、この曲をいいかげんに解説してみよう。
曲は、4楽章からなり、全部で40分程度の大曲である。
そして、ベートーベンの運命の動機が曲を通して、響いてくる(よくわかりますよ)
かなり現代的な響きだが、作曲年代は、古く、1915年である。

第1楽章・・・始まりからして、現代風の響きの音楽。
       ゆっくりと現代風の旋律が新しい和声で展開される。そして、
       最後にちょっとだけヴィオラが入る場合がある。
       (ヴィオラさん、多分、暇ですね)

第2楽章・・・急速なパッセージで、いろいろな楽想が現れ、
       途中で板!を使ったクラスター奏法が表れる。
       急にポピュラー風になったり、めまぐるしく変化する。
       最後の方は、手でかなり密集した音の塊の早いパッセージもある。
       実は、私の一番好きな楽章

第3楽章・・・この曲で最も聴きやすい楽章、そして美しい音楽。
       途中で運命の動機がfffで叩きつけられる。

第4楽章・・・よくわからずに始まり、ずっとよくわからん音楽(笑)
       最後に、ちょっとだけフルートが入る場合もある。

さて、今日のテーマの「トーンクラスター」奏法は、第2楽章にでてくる。
14と3/4インチ(37.5cmですね)の板を使って、弾くよう指示されている。
その部分は、最初は、ppで黒鍵だけを板を使って押さえ、旋律を弾く。
そして、クレッシェンドし、ffの頂点で、一回だけ白鍵だけのクラスタが板で叩かれる。
そう、聴いてみるとわかるが、通常のクラスタ奏法の派手さと違って、
美しいクラスタ奏法である。
こんな、クラスタ奏法もあるんだなあ・・・(実演で見てみたい・・・)

※実際に、37.5cmのプラスチックの板を切ってやってみた。(暇だなあ・・・)
 A#~C#までのクラスターは、ぎりぎり届くが、
 頂点のffのG~Aのクラスターは、ぎりぎり他の音とぶつからない長さだ。
 結構難しい(笑)

私がこの音楽を初めて知ったのは、結構昔のことである。
アイヴスがどんな作曲家か全く知らず、
【コンコード・ソナタ】という名前が単に、かっこいいなあ、と思ったからである。
(私のクラッシック音楽の聴き方は、そんなもんです)
その時は、まったくわからない音楽だった。

確かに、ちょっと難解かもしれない。
しかし、この曲は、私は、名作、傑作だと思う。

私が、この曲を名作、傑作だと考える根拠はなにか?
それは、アイヴスの作曲に対する姿勢が大きいのです。
アイヴスは、保険会社の社員で、作曲でお金をかせいでいた訳でない。
作曲は、あくまで趣味だ。

それにここが重要だとおもうのだが、
アイヴスの音楽は、作曲者が
演奏者に演奏してもらいたくて、音楽を書いた訳でもなく、
聴衆に聴いてもらおうとして、音楽を書いた訳でもないらしい。

そう、自分の思ったことを、楽譜に向けて単純に描いたのだと思う。
それが、超一流の音楽家だった場合、とてつもない芸術作品になると思う。
(実は、私もあやかりたいと思っているが、才能が・・・あーあ・・・)

アイヴスの音楽は、確かに難解で万人受けは、絶対にしない。
だが、曲の中にあるパワーは、多分、とてつもなく大きいと思う。

この音楽に対する姿勢と、アイヴスの音楽の才能から生まれたピアノソナタの傑作。
機会があれば、聴きやすい、第3楽章や第2楽章からでも是非聴いてみてくださいね。
(って、そんな機会ないですよね。楽譜も輸入楽譜しかないし・・・)

追記
 アイヴスって、あいうえお順の作曲家の辞書では、必ず最初にくる作曲家なんですよ。

なんか、今日は、長い音楽日記だなあ・・・


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