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チェロ協奏曲 ホ短調(エルガー) [エルガー]

イギリスを代表する作曲家エルガーの作品と言えば、
愛の挨拶」や「威風堂々第1番」等の小品が有名だが、
交響曲やオラトリオや協奏曲などの大曲も、もちろん作曲している。
そんな中、私は、交響曲第1番も、大変な名曲だと思っているのだけど、
今日、紹介する曲も、私は、大変好きな曲の一つだ。

今日の音楽日記は、エルガー作曲のチェロ協奏曲 ホ短調です。

チェロというジャンルの音楽に、なにを求めますか?
それは、もちろん、いろいろだろう。
しかし、私は、チェロの音色には、
派手派手な音楽や、高音の技巧、等も、
いいと思う時が、あるのですが、
やはり、人間の心の歌を表現した音楽がいいなあ、と常々思っている。

このエルガーのチェロ協奏曲は
4楽章からなる30分程度の曲ですが、
派手さは、まったくない。
最初に、チェロで、歌われる主題がモチーフとなり、
淡々と、音楽が進む。
第一楽章は、9/8ですが、
チェロ独奏のモチーフの後、流れるような主題が、とても印象的だ。
第二楽章は、軽快な音楽、
第三楽章は、ロマンティックな短い音楽
第四楽章は、リズミカルな主題で、力強いのですが、
しかし、どの楽章も、どの部分も、私には、エルガーの心情が見えるような音楽なのです。

決して、これ見よがしに、訴えかけようとは、していない。
これが、いいんだなあ。

また、こんな音楽は、エルガーしかかけないかもしれない。

この大曲を作曲したあと、エルガーは、最愛の妻アリスを失っており、
その後は、大曲を書かなかったらしい。
うーん、なんとなく、エルガーらしいかも・・・

エルガーのこの音楽を聴くと、人生、ゆっくりと落ち着いて過ごしたいと思ってしまう

この曲、あんまり、気に入ったので、
最初聴いた時、スコアも買ってしまった。

(最初は、チェロ独奏で、印象的なモチーフが堂々と演奏されるのですが、
  最初の音が、随分、低音が強調されているなあ・・・
  と思っていたら、ベースも入っていたことを思い出します(笑))

この曲、デュプレという女流チェリストの演奏が、
あまりに有名になり、他の演奏が、かすんでいる。
もちろん、デュプレの演奏は、とても感動的なのですが、
私は、この曲、曲がいいだけに、誰の演奏でも、すばらしいと思ってしまう。

ちなみに、この曲は、
エルガー自身が指揮した、自作自演の演奏があり、
ナクソス・ミュージック・ライブラリーでも聴ける。

えっ、その演奏ですか?
うーん、録音が古いので、なんともいえないのですが、
やはり、自作自演には、名演がすくないかも(す、すいません。エルガーさん)
ただ、作曲者は、こうしたかったのかなあ・・・

次回もチェロ協奏曲です。
イギリスの次は、海峡を渡って・・・

nice!(1)  コメント(10) 
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コメント 10

Cecilia

エルガーが好きなので聴いてみます。

次は海峡を渡って・・・ドイツでしょうか??(笑)
by Cecilia (2008-09-05 08:29) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
エルガーいいです。
声楽曲も、いいかも・・・

イギリスから、ドーバー海峡渡ると、フランスだと思うのですが(笑)
by みどりのこびとちゃん (2008-09-08 00:04) 

Cecilia

ちょっと深読みしてしまいました・・・。(笑)
by Cecilia (2008-09-08 06:42) 

なるたる

うーむ、かなり予想とは違った選曲になりましたね。
私は3曲続くと思っていたのですが、4曲だったのですね。
しかもシューマンがないw。
で2曲目はよもやと思っていたエルガー。
完全に虚を衝かれました。

久々にエルガーのCDを引っ張り出して来て聴いていますよ。
どうもイギリスの音楽は、大陸とはおよそ異なる発展をして来たようで、簡単には理解が及ばないところがあります。

この曲も、初めて聴いた時はその余りの地味さに面食らった記憶があります。一言で言って気難しく慣れるのを拒否するような音楽。
全体が薄暮の雰囲気に包まれていて、華やかなところが皆無。
華麗な技巧も、胸を打つ甘美な調べも、丁々発止の掛け合いもなく、渋さと
諦観と気難しさが支配する曲。
灰色に近い淡色の風景が延々と続き、かなり気が滅入りました。
同じ薄暮ながら、甘美な旋律と憂愁に彩られたブラームスの音楽に比べて音楽の愉悦が感じられない。
ところどころ混じる不協和音や半音階も、ひたすら深みに沈潜して行く鬱な曲想も、捉えどころのない主題もどうもピンと来ない。

憂愁を通り越して苦味の強い曲、聴き通すのに忍耐のいる曲、今でもこの印象はさほど変わってはいません。
で美しさに変えて、明晰な曲かと言えばそうでもない、結構曖昧模糊とした曲なんですね。フランクのヴァイオリンソナタなんかの方が、半音階に支配されているとは言え余程明晰です。
全体を覆っているのは、憂鬱なアトモスフェア、雰囲気の曲なんだなぁ。

「これがエルガーの音楽だ文句あるか!」と言われればそれまでですが、心を捉えて離さない名曲かと言えば、正直困ってしまいます。

これは彼のヴァイオリン協奏曲や交響曲にも言えることです。

感情のベクトルが思いっきりマイナスに触れた音楽で、まだしもスタンフォードの音楽の方が感情移入しやすい。
いまでもこの曲は苦手です。



by なるたる (2008-09-09 00:02) 

なるたる

ヴァイオリン協奏曲は長大な難技巧の曲で、情熱と憂愁と満ちた大曲でしたね。
お詫びして訂正します。
ヴァイオリン協奏曲も是非そのうち取上げてください。
by なるたる (2008-09-09 01:13) 

なるたる

追記。
ラロのチェロ協奏曲は聴かれましたか?
サン=サーンスよりも深くて、良いですよ。

by なるたる (2008-09-09 21:47) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントいろいろありがとうございます。
そうですか・・・
エルガーなどのイギリス音楽は、ちょっとですか・・・
でも、聞き込むと、ドイツやフランスとか違った
味わいがあると思うのだけどなあ。
エルガーの交響曲一番なんて、私は、大好きな曲の一つです。
まあ、気品もあり、大衆的でもあり・・・

エルガーのヴァイオリン協奏曲は、第1主題が飛び抜けて、
好きです。いつかは、書きますが、いったいいつになることやら(笑)

はい、ラロのチェロ協奏曲は、知ってますよ。
by みどりのこびとちゃん (2008-09-10 00:22) 

なるたる

エルガーそのものは決して嫌いではありません。
チェロ協奏曲がちょっとアレなだけです。
オラトリオ「ゲロンティアスの夢」なんかの声楽曲も好きですよ。
by なるたる (2008-09-10 02:11) 

なるたる

しかし何で「Pomp and Circumstance March」が「威風堂々」なんだろう?
未だに良く分らない和名です。

by なるたる (2008-09-25 21:33) 

みどりのこびとちゃん

ははは、確かにわからないです。
いろいろ、これに関しては、名訳と書いてある本もありますね。

by みどりのこびとちゃん (2008-09-26 00:39) 

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