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【夏の名残りの薔薇】による幻想曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、夏も終わりだ。
これから涼しくなっていくといいのだが、
きっと、残暑なんだろうなあ・・・
台風も来るんだろうなあ・・・

そう、今日の音楽日記は、夏の終わりということで、
メンデルスゾーン作曲の【夏の名残りの薔薇】による幻想曲 である。
(この曲、書こう書こうと思っていたのですけどね)

皆さんは、【夏の名残りの薔薇】という曲は、知っていますね。
【庭の千草】【THE LAST ROSE OF SUMMER】とも言われている。

元々はアイルランド民謡で、
ムーアという人の歌詞は、薔薇の花を歌ったもので、
愛する者を失った心を歌っている。
そして、庭の千草は、なぜか、菊の花を歌っている。

まあ、そうして聴くと、薔薇や菊をイメージさせないこともないけれども、
とにかく、アイルランド民謡には、どことなく、懐かしい雰囲気がある。
なにか、童心に返った感じで素直に聞ける旋律だ。
なんでなんだろう・・・

さて、メンデルスゾーンは、この主題を使って、ピアノ独奏用に幻想曲を作曲している。
メンデルスゾーンのピアノ曲といえば、
プレリュードとフーガ や、厳格なる変奏曲のように、規律正しい?曲もあるし、
(ちなみに、メンデルスゾーンのフーガは、やっと最近まともに聴いています。)
無言歌のような、小品もある。
この曲は、どうだろう

曲はゆっくりしたアルペジォで、暗い雰囲気の短調で、幻想的に始まる。
そして、ゆっくり、【夏の名残りの薔薇】の主題が、美しく歌われるが、
すぐに、十六分音符のアジタートの部分に入る。
この部分は、変奏といえば変奏なのだが、
しかし、急に、ゆっくりした部分があったり、単音の語りかけるような歌があったり、
かなり、自由に作曲しており、その中に、主題がちりばめられている。
そして、最後に主題の変奏が、アンダンテで、美しく歌われ、
(この部分の、和声と対旋律は、単純ですが、すばらしい。)
夏を惜しむかのように、静かに終わる。

どちらかというと、サロン風のピアノ小品といわれるかも知れない。
そして、メンデルスゾーンのピアノ曲の中では、傑作ではないかも知れない。
幻想曲と言っても、すごく幻想的な響きはないかもしれない。
【夏の名残りの薔薇】の主題が、少ないという人がいるかもしれない。
派手さはないかもしれない。(というより、皆無だ)

しかし、しかし、音楽としては、すばらしい。
メンデルスゾーンならではの、美しさと、気負わないピアノ技巧がちょうどいい。

メンデルスゾーンは、家で、音楽家や友達を呼んで、
日曜日に音楽会を開いていたそうだ。
きっとこの曲、この日曜音楽会では、人気だったんだろうなあ・・・
(あっ、あくまで、想像ですから、音楽的な検証はないですよ・・・ハイ)

さて、【夏の名残りの薔薇】を基にしたピアノ曲といえば、
ロマン派のピアニストTさんの作曲したピアノ曲も書かない訳にはいかないなあ。
はい、次に、ちゃんと書きますよ。
わかるかなあ・・・


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コメント 9

Cecilia

きっと取り上げてくださると思っていました。
この曲をはじめて聴いた時、出だしの暗い感じが気になりました。
こういう雰囲気の曲、大好きです。
モーツァルトのピアノソナタでファンタジーというのがありますよね。
これも幻想的・・・と言うわけではないですよね。
by Cecilia (2007-09-05 11:16) 

Cecilia

そうそう・・・次の記事はタールベルクでしょう!
実はまだ聴いていないのですが、ちょっと聴いてみたいと思っています。
私はブリテンの編曲の「夏の名残の薔薇」の声楽曲も聴いてみました。
by Cecilia (2007-09-05 13:41) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん。コメントありがとうございます。
本当は、もっと早く書きたかったのですがね(笑)

最初のくらーい感じは、確かに異質です。
でもいい曲です。

そうです。タールベルクです。
こちらの方が、断然聴きやすい曲ですよ。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-06 00:15) 

なるたる

う~む、実はこの曲、私には何だか良く訳分からない曲です。
判り易い民謡とピアニスティックな技巧と独り言のような旋律の不思議な混肴物で、今一つ何が言いたいのかはっきりしません。
多分「弘法も筆の誤り」で筆が滑ったんでしょうw。

ところでプレリュードとフーガは如何ですか?
疾風怒濤の雰囲気、なかなか良いでしょう。
こういうシリアスな曲想もまた、彼の一面なのですね。
「厳格なる変奏曲」などより更に出来が良いのではと、私などは思っています。
「3つのカプリス OP33」・「カプリッチョ OP5」などにも同じ流れを感じます。
但し「ロンド・カプリチオーソ OP14」は、彼本来の軽い持ち味の曲だと思います。
いずれも「妖精的」と称される右手の急速で無窮動なパッセージは特徴的ではありますが…。

後、前にも書きましたが「アンダンテと変奏曲変ロ長調 OP83a」(4手)も大変美しい曲です。

それとロマン派のフーガならシューマンのフーガも、如何にもシューマンらしくて面白いですよ。
by なるたる (2007-09-07 22:14) 

ローター

恥かしながら、私、この曲も、次に紹介されてますタールベルクの曲も
聴いたことないので御座います。(修行が足りませぬ)
「庭の千草」自体は良く知っております。
歌詞ともども、儚い、命の力あふれる魅力ある音楽で御座います。
是非、聴いてみたく思います。
実はメンデルスゾーンを聴き出したのは最近なのです。
「無言歌」は早くに聴いていたのですが・・・

かつて、大学時代、ピアノをやっていた先輩が、メンデルスゾーンを評して
「音がバイエルくさい(イモと云うか素直と言うか、つまりツマンナイ)」
とおっしゃって、見向きもなさらなかった、という出来事があり、
(私も)(無言歌には)大変趣きのあることだなあ、と思ったが、
(その先輩のおっしゃる事も)そのとおりであることだなあ、と
思ったということがあり、
長いあいだ(メンデルスゾーンを)侮っていたのであった。(古文調了)

最近聴いてみるに、ふと
「この人はひょっとすると、シューマンやブラームスよりもずっと深く、激しく
 苦悩していたのかもしれない」
と思ったので御座います。
他のロマン派の作曲家の多くが「苦悩していますー!」と
ある意味開き直ってしまっているところを、メンデルスゾーンは何だか
「開き直れない」気高い精神の間に葛藤し続けているような・・・

すみません、長々と。あくまで私の主観です。
何はともあれ、メンデルスゾーン
「無言歌」が有名になりすぎたのは、他の作品にとって不幸だったかな、と
いや「無言歌」好きですよ?
by ローター (2007-09-08 21:20) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
確かに、メンデルスゾーンの【夏の名残りの薔薇】は、
わかりにくいかもしれません。
でも譜面を見ると、結構よく書けていると思うのですが・・・

あっ、プレリュードとフーガ はすごくいいです。
メンデルスゾーンを見直しました(笑)
譜面も買って、今、ちょっと音を取っています。
(決して、弾こうとしている訳ではありません。ははは無理です)
多分、そのうちに取り上げます。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-08 22:20) 

みどりのこびとちゃん

ローターさん。コメントありがとうございます。
確かに、メンデルスゾーンと言えば、「無言歌」という図式があります。
でもそれだけでないことを、私は、最近知りました。
無言歌以外の曲には、また違ったものがあると感じています。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-08 22:22) 

なるたる

メンデルスゾーンと言うのは不思議な人物です。

耳に心地良いけど、上っ面の深みのない音楽ばかり拵える人物と言う評価があまりにも多いようですが、彼の作品を深く知れば知るほど、そんな表面的な批判は全然的を得ていないと判るはずです。

無言歌のみで彼の音楽を云々することは片手落ちかと思います。
誤解を恐れずに言えば、私はピアノ曲は彼の作品の中では傍流だと思っています。室内楽や数多い声楽曲、特に宗教曲を具に聴けば、彼の音楽が耳障りの良い、上辺だけの心地良さしか感じられない底の浅い音楽とはとても言えないと感じます。

ロマン派と言う、自らの感情表現を何よりも重視する時代にあって、古典的な秩序・枠組みとの整合性を取ることに本能的に腐心した人物、私のメンデルスゾーンに対する評価は、同時代の他の作曲家に比べて勝るとも劣りません。

その枠組みをぶち壊しにして、感情の赴くままに恣意的に音楽を作り上げたシューマンや、音楽を軽業としか考えないリストや、ピアノの響きしか頭になかったショパン等の作曲家にくらべても尚、メンデルスゾーンが成したことの意義は小さくないと思います(この発言にたいする批判は甘んじて受けます)。
更に言えば、私はブラームスの偉大な先達として、メンデルスゾーンを捉えています。
by なるたる (2007-09-09 00:27) 

みどりのこびとちゃん

最近、ちょっと、音楽の歴史を書いてある古本をもらいました。
その本では、メンデルスゾーンのピアノ曲の特徴は、
「上品で、繊細。激しさは無い」
と書いてあります。
確かに、そういう曲も多いとは、思います。
そして、音楽の感覚は、自由なので、
もちろんそういう風に感じる人がいても、いいと思います。
しかし、聴く前から、それにより、先入観をもつことは、多々あります。
メンデルスゾーンもそれだけではない。
ということはなかなかわからないかも・・・
私も、なかなかわからないです。
なるべく、自分自身で聴いて判断したいと思います。
(と、かっこよく言っていますが、どうしても、本や情報の影響はあるかも)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-09 23:46) 

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